日本学術会議日本学術協力研究団体指定学会 コ・メディカル形態機能学会

会長挨拶・沿革

会長挨拶

中谷 壽男
金沢大学医薬保健研究域保健学系看護科学領域臨床実践看護学講座

中谷 壽男 なかたに としお

 2017年4月1日より会長に就任しました中谷 壽男(なかたに としお)です。任期は2020年3月31日までです。コ・メディカルとの名称ですが,医療関係を全般の方々を対象にしていますので,今以上に多くの医療関係者の方々が会員となってこの学会を盛り上げてもらえるよう活動をしたいと思っています。学会は,日本学術会議 協力学術研究団体に登録されています。
 学会誌は医学中央雑誌やJ-STAGE(科学技術情報発信・流通総合システム)に掲載されていますし,サイトでの検索からでも論文を見ることができますが,より多くの論文が投稿され,雑誌の発行が今の年間2回より多くなるように努力していきたいと思っています。
 日本や世界の医療に、この学会が少しでも貢献できるように努力していきたいと考えていますので,会員の皆様のお力をお借りしたいと思っています。宜しくお願い申し上げます。

沿革

1. 沿革

 1993年、北海道大学にて第98回日本解剖学会総会・全国学術集会が開催されたとき、コメディカル教育機関の学会員が集まり、末永義圓、小林邦彦が世話人となり第1回パラメディカル解剖学懇話会が発足した。

 パラメディカル解剖学懇話会は、パラメディカルの呼称についての議論を経て2000年、第6回懇話会の時にコメディカル解剖学懇話会と名称変更された。

 2002年、第107回日本解剖学会総会・全国学術集会の懇話会として開催された第8回コメディカル解剖学懇話会の時に、磯村源蔵(現コ・メディカル形態機能学研究会会長)ら8名が発起人となり、解剖学会員に限らず、より広い領域でコ・メディカル教育に携わる研究者や学生の研究発表の場を確立すべく、コ・メディカル形態機能学研究会の設立が提案された。→設立趣意書

 2003年、島田達生、加藤克知が世話人となり福岡にてコ・メディカル形態機能学研究会第1回総会・学術集会が開催された。
同年に、機関誌「形態・機能 Structure and Function」第1巻が発刊され、現在に至っている。
形態・機能誌は、2006年第4巻2号から医学中央雑誌刊行会と医学文献利用契約を締結し、医学中央雑誌からの文献検索が可能となった。

 2006年、コ・メディカル形態機能学研究会第4回総会で、コ・メディカル形態機能学会として日本学術会議に申請することが議決された。それに伴い、2006年4月1日付で「コ・メディカル形態機能学会」と名称変更した。
また、学術集会は秋季に開催されることとなった。

 2009年 優秀な若手の学術集会発表演題に対して、コ・メディカル形態機能学会 学会奨励賞の授与を開始した。

 2011年 口述発表に加え、ポスター発表のセッションを開始した。

2. 設立趣意書

コ・メディカル形態機能学研究会 設立趣意書 2002年4月

 近年、高度先進医療技術の進歩と高齢化社会の到来により、看護、放射線、臨床検査、理学・作業療法等、いわゆるコ・メディカル分野の医療職の役割が相対的に増大し、それに応じてそれらを支える人材養成のための医療系大学の著しい増設を見ました。これらのコ・メディカル分野は従来臨床医学の一分野として補助的に発達したものですが、現在では医学・医療の一翼を担う主要な分野となり、医学と協調しつつ、独立性を保って歩むことが期待されています。

 コ・メディカルの各分野では、基礎となる知識や技術も異なり、高い専門性が要求された結果、研究面での新分野開拓も期待される現在となりました。
 また、新しい技術や治療法の発達、患者のQOLを尊重する医療の流れの中で、異なるコ・メディカル分野が共同して取り組むべき新たなテーマが生まれております。
 さらに各分野における研究者・教育者の養成も急務となり、従来の医学教育の簡略版でなく、コ・メディカルに適した新しい方法を検討すべき時期と考えます。

 21世紀初頭、コ・メディカル分野の研究および教育の面で、これらの期待に応えるべく、形態学を基礎にした機能面での研究、あるいは形態と機能の統合を推進し発表する機関としてコ・メディカル形態機能学研究会を設立する運びとなりました。具体的には、1)学術雑誌「形態・機能」の定期的発行、2)学術集会開催 を行い、コ・メディカル分野の発展に貢献しようと思います。

 コ・メディカル分野に現在従事しておられる諸氏、および今後コ・メディカル分野と関連して仕事を目指す諸氏には是非とも入会されるよう呼びかけるものです。

 賛同される方は同封の払込取扱票を用いて、年会費3000円を平成14年6月25日迄に払込み下さい。

発起人磯村 源蔵(藤田保健衛生大学短期大学)
渡辺  皓(山形大学医学部看護学科)
島田 達生(大分医科大学医学部看護学科)
今本 喜久子(滋賀医科大学看護学科)
小林 邦彦(名古屋大学医学部保健学科)
後藤 保正(東京都立保健科学大学保健科学部)
隅田  寛(広島国際大学保健医療学部)
絹谷 政江(愛媛大学医学部看護学科)

3. 歴代会長挨拶

1)初代会長挨拶
コ・メディカル形態機能学研究会の発足にあたって

初代会長 磯村源蔵

 このたび、コ・メディカル形態機能学研究会を発足するにあたり、関係各位に設立の趣意書を送り、入会の呼びかけを行ったところ、平成14年9月10日現在127名の入会手続きがあった。予想を大幅に上回る入会者数であり、本研究会に対する期待の大きさと責任の重さを実感している。

 本研究会の母体となったパラメディカル解剖学懇話会(後にコ・メディカル解剖学懇話会と名称変更)は、日本解剖学会に属する医療系大学教員の有志からなる研究集団で、今年3月までに8回の会合を重ねてきた。この懇話会は医療系大学が多数設立される以前、医療系短大と言われていた時代に、各短大における解剖学教育の実態調査と解剖学教育の充実、そして教員相互のコミュニケーションを図る目的で設立された。教育の充実の一つに医療系大学における人体解剖学実習の実現があり、現行の死体解剖保存法の枠内でどのようにして解剖学実習を行うかを約50名の担当教員で模索してきた(解剖誌、73:305~308、1998)。そしていくつかの医療系大学では実際に解剖学実習が行われるようになってきた(解剖誌、76:503~505、2001)。

 多数の大学ならびに大学院が出来た現在、これまでの教育活動に加えて研究活動も充実させていく必要が生じ、昨年高知医科大学で行われた第7回コ・メディカル解剖学懇話会の席上、新しい道を模索することが提案された。1年間の準備を経て、今年浜松で行われた第8回コ・メディカル解剖学懇話会の総会の際に本懇話会を発展的に解消し、形態学に限らず機能も視野に入れた新しい形態機能学研究会を医療系分野に設立することを参加者の賛同を得て決定した。

 設立趣意書に示したように21世紀の日本は急速な少子高齢社会の到来と、それを支える看護、放射線、臨床検査、リハビリテーションなどの各分野におけるそれぞれの責任の増大に加えて高度な専門性が要求されるようになって来た。さらに、患者の治療生活の質を高める場においても異なる分野の医療系従事者の連携によるチーム医療が求められている。一方、臓器移植や再生医学、人工授精やDNA分析に基づく遺伝子治療などの高度先進技術の発展が目覚しく、こうした治療技術の向上は医療系分野の知識や技術にも質・量ともに影響を与え、飛躍的に高度化してきた。今日の医療現場では医療従事者にも当然質の高さが求められ、安易な教育では現在の医療水準を維持し、発展させることは出来なくなっている。こうした社会的要請に応じるために、将来の医療を支えようとする若い学生に対し、十分な教育を提供し、社会的要求に対応でき、なおかつ異分野の医療従事者と協調して問題の解決を図ることのできる人材養成が急務となってきた。

 この際、単なる形態学の枠に留まらず、形態学を基礎とする機能面での研究、形態を形成する物質の実態究明、あるいは形態と機能の統合を目的として探求する分野を医療系の中に創造して、複合的視野を発展させることが必要であり、新しい視点に立ったコ・メディカル形態機能学研究会を設立した。学術集会での発表と討論、研究者相互の直接の意見交換、そしてその成果を公表し、多くの研究者と最新の知見や情報を共有するための機関誌として「形態・機能」(Structure and function)の発刊を行う。

 研究会の設立に際し、コ・メディカルの歴史をもとに看護、放射線、臨床検査、リハビリテーションの4分野を会員の主なる領域と想定したが、柔道整復および鍼灸分野の方々も多数申し込みがあり、入会していただいた。本研究会では今後目的を同じくする幅広い専門領域の医療従事者と手を携えコ・メディカル形態機能学の発展に寄与するとともに医療系教育の教育環境の改善に貢献したいと考えている。

 会則で定めたように以下の8名が役員として就任した。これは発起人がそのまま就任したわけであるが、3年間各自役割を分担し、そして協力して運営と機関誌発行に努力し、コ・メディカル形態機能学の定着に努める所存である。

 
会長磯村 源蔵(藤田保健衛生大学短期大学)
副会長渡辺  皓(山形大学医学部看護学科)
幹事島田 達生(大分医科大学医学部看護学科)
会計今本 喜久子(滋賀医科大学医学部看護学科)
編集長小林 邦彦(名古屋大学医学部保健学科)
編集委員後藤 保正(東京都立保健科学大学保健科学部)
隅田  寛(広島国際大学保健医療学部)
絹谷 政江(愛媛大学医学部看護科)

 また運営上問題が生じた場合には、年1度の総会の場で議論するだけでなく、役員会でも随時対応するつもりである。会員諸氏からも積極的に意見を出していただきたい。

 会員諸氏には当面年1回の学術集会ならびに年2回の機関誌「形態・機能」への積極的な参加を強く希望する次第である。

2)第二代会長挨拶
行雲流水

第二代会長 島田達生

 コ・メディカル形態機能学会2008年度役員選挙(平成19年10月31日締め切り)の結果、今本喜久子、野村嶬、隅田寛、島田達生、渡辺皓、小林邦彦、中谷壽男、平野茂樹の8名の先生方が役員に選出された。磯村源蔵会長は平成20年3月で任期満了により会長を辞することになる。渡辺皓副会長の提案により島田が会長候補となり、新役員全員から信任され、島田も新会長を承諾した。

 平成14年5月、島田は従来のコ・メデイカル解剖学懇話会から、コ・メディカル形態機能学研究会設立時の発起人の1人であり、第1回コ・メデイカル形態機能学研究会総会並びに学術総会(平成15年3月31日、福岡)を加藤克知教授(長崎大学)と一緒に世話人をつとめた。研究会の発足とともに機関誌「形態・機能」が発刊された。磯村会長、今本会計担当、小林編集委員長をはじめ役員のみなさまの熱意と努力で会員数が増え、機関誌も充実し、研究会から学会への昇格の運びとなった。学識と徳力を備えた磯村会長の後を継ぐのは、いささか辛く、不安に感じている。しかしながら責任の重さを感じつつも、新しい役員の先生方の力添えで、より充実した学会へと発展させるべきファイトも湧いてきている。

 私の信条は「行雲流水」の心意気で達者に生きることです。物事にこだわらず、なすがままに行動する。さすれば「自ら道は開ける」と信じている。しかし、必ずしもこのようにいくわけではなく、「行雲流水」の裏には我慢、忍耐、そして努力が必要である。

 昭和54年4月、久留米大学医学部から大分医科大学の解剖に赴任した。新設医大では研究機器が何もない、本もない、研究費が少ない、無い物ずくめであった。しかし、ゆっくりと考える時間があった。私は経費がかからない医学史に目を向けた。まず刺激伝導系の発見者である田原淳の足跡を訪ねた。さらに、哲学者・医学者である三浦梅園についても調べた。田原も梅園も大分県東国東郡安岐町出身であった。設備が整うにつれて、心臓の解剖・組織学研究を始め、現在に至っている。ある日、学長と廊下で会った。「島田君、今度看護学科をつくる予定にある。君、看護に行ってくれないか」といわれ、「ハイ」とすぐに答えた。久留米から大分へ転任する時も深く考えることなく返答した。看護に移って、生活と健康という視点から人体の不思議を調べてみようと思った。心臓に加えて、新たなテーマが加わった。いろいろな"なぞ"を解いていくことは楽しい。

 コ・メディカル形態機能学会の会長をあまり深く考えることなく引き受けた。さて、私には何ができるか?何をするべきであろうか?「行雲流水」。高度医療と少子高齢化社会の中で、コ・メディカル医療人がはたす役割と責務は大きい。本学会会員の大多数は大学の教官達が主である。専門学校の先生方やもっと広く医療現場で働いている人達にも、勉強の場と研究発表の機会を与えたいと思っている。各地域でコ・メデイカル関連の勉強会や研究会を開催し、会員数を倍増させ、機関誌の発行を年4回にしたい。活気あふれるコ・メデイカル形態機能学会を目指すために、役員および学術委員のみなさん方の協力と会員諸兄の更なる健闘に期待しています。

3)第三代会長挨拶
コ・メディカル形態機能学会会長就任のご挨拶

第三代会長 野村 嶬

 私は本学会前会長の島田 達生顧問からバトンを受け、この4月1日より会長の重責を担うことになりました佛教大学の野村 嶬です。元より浅学非才の身ではありますが、本学会の発展の為に努力する決意でありますので宜しくお願い申し上げます。

 まず、3月11日に発生した東日本大震災とそれに続く福島第1原発事故で被災された方々へ謹んでお見舞い申し上げますと共に、被災地の一日も早い復旧と復興を心より祈念いたします。

 今年度は、コ・メディカル形態機能学会の前身であるコ・メディカル形態機能学研究会がコ・メディカル分野の解剖学・生理学の研究・教育に携わっている人達を中心にして設立されてから、実質十年の節目の年となります。研究会設立当時は、我が国は高齢化社会の到来と高度先進医療技術の進歩により、コ・メディカル分野の担う役割が増大し、それを支える人材養成の為の医療系大学・専門学校の爆発的増加の真っ直中でした。設立の主要な目的は ①コ・メディカル分野における人体の構造と機能の理解を深める教育の充実・発展、とりわけ人体解剖実習の充実と普及に努めること、②コ・メディカル分野で固有の専門性を有する各領域での形態学的・機能的研究を鼓舞・支援すること、③コ・メディカル分野で人体の形態・機能に造詣が深い教育者・研究者を養成すること、および④コ・メディカル分野の各領域間の交流・共同・協力の場を提供することなどであった。コ・メディカル形態機能学研究会の発足以来十年を経過した今日でも、上記の四つの目的は色あせるどころかコ・メディカル形態機能学会の課題として益々重要性を増しています。

 この十年間、本学会は年一回の学術集会・総会・懇親会の開催と年二回の学会誌「形態・機能」の発刊を中心に活動し、四つの目的から見ればなお限定的と言わざるを得ませんが、一定の成果を上げてきました。本学会の学術集会が院生や若手研究者の学会デビューの場として広く利用され、ほとんどの口演で活発な討論が展開されています。また、学術集会での一般演題数は緩やかではありますが増加し、もはや単一会場での口演発表形式だけでは学術集会が1日で消化できないまでになっていて、今年の9月に中部大学で開催される小林 邦彦副会長を集会長とする第10 回学術集会では学術集会は初めて2日間に亘り、口演発表に加えてポスター発表も行われることとなりました。第10 回学術集会では設立以来十年の節目に相応しい魅力的な特別企画「コ・メディカル形態機能学の未来への提言」も準備されております。私はこれまでどおり、学術集会を学会活動の第1の中心に置きたいと思います。

 「形態・機能」はこれまで9巻2号(総数18冊)を発刊し、総説、原著論文および短報を含めて掲載した論文総数は70 となり、コ・メディカル分野の幅広い形態的・機能的研究を掲載する査読システムのある学術誌として「なくてはならない」ものになりつつあることを実感しております。この4月より、広島国際大学の隅田 寛副会長を編集委員長とする新編集委員会が立ち上がりましたので、「形態・機能」の更なる質的・量的向上が期待できます。私は本学会誌である「形態・機能」を学会活動の第2の中心に置きたいと思います。

 本学会の現在の組織面における主要な問題点としては、この数年間、会員数が220 名前後で推移しており、明瞭な増加傾向が見られないことと財政状況が健全とは言えないことの2点があります。前者は後者の原因の一つでもありますが、コ・メディカル分野はメディカル分野よりも十倍近い方々が属する世界であり、本学会が学術集会と「形態・機能」を中心に活発に活動し、本腰を入れて広報活動を行えば会員数の増加は十分に見込める状況にあると思います。今後、本学会役員や小林 邦彦副会長を委員長とする学術委員会委員を先頭にして各地域や各領域での勉強会や研究会を立ち上げることや名古屋大学の藤本 悦子役員を委員長とする広報委員会による広報活動を飛躍的に強化する方針です。財政状況の悪化の原因としては、会員数の伸び悩みや年会費が3,000 円であることに加えて年会費滞納数の増加および「形態・機能」発刊経費の値上り等があります。学会の財政状況の改善は、年会費を3,000 円に据え置き、昨年度後半から展開してかなり成果を上げている年会費滞納の一掃活動を会計担当の金沢大学の中谷 壽男副会長を先頭にして続行すると共に、既に大まかな試算を行っている「形態・機能」の発刊経費の軽減により十分に可能であると確信しています。

 これまでの本学会の活動を踏まえ、現在起きている問題点を解決して上記の4つの目的に向かって進む決意ですので、会員の皆様の積極的なご助言・支援・協力を切にお願い申し上げます。

4)第四代会長挨拶
コ・メディカル形態機能学会会長就任のご挨拶

第四代会長 川真田 聖一

 2014 年3 月の役員会で会長に選出され、野村嶬前会長から引き継ぎました川真田聖一と申します。本学会はコ・メディカルの教育と研究を発展させるために設立されました。下記に概略をご説明いたしますので、ご賛同いただける方は、是非私たちに加わってご一緒に活動して下さるようお願い致します。

1.高齢社会とコ・メディカルの役割拡大

 日本は、高齢者が急速に増加して、必要とされる医療が変わってきました。また、歯科領域も含めた医療と医学の進歩に伴い、医療に多職種が関わる状況が増えました。医師が処方した薬を飲めば治る、手術を受ければ治るという病気の割合は少なくなり、障害や慢性の病気を抱えながら生活したり、リハビリテーションや介護を必要とする人々が増えています。それに伴って、求められる医療の内容が多様化して高度になり、いわゆるコ・メディカルの役割が拡大してきました。

2.コ・メディカル形態機能学会の設立経緯

 このような変化に対応して、1990 年代から、日本全国で看護学、理学療法学や作業療法学など、保健学系の4 年制大学が続々と新設され、その際に医学科や歯学科から大勢の基礎系教員がコ・メディカルに流入しました。しかし、コ・メディカルの学生に、どのような解剖学や生理学の教育をするのが良いかは、手探りの状態でした。そのため、1993 年の7 月に第1 回パラメディカル解剖学懇話会が開催され、翌年からは日本解剖学会に合わせて毎年3 月に1 回開かれ、2000 年の第6 回からはコメディカル解剖学懇話会と改名しました。そして、コ・メディカルの解剖学と生理学の教育研究者を中心にして、2003 年にコ・メディカル形態機能学研究会が発足し、2006 年4 月にコ・メディカル形態機能学会となり、現在に至っています。

3.コ・メディカル形態機能学会の目的

 本学会の目的は、①コ・メディカルの解剖学や生理学をはじめとする教育と研究内容の向上、②コ・メディカルで解剖学や生理学などを担当する教員の育成、および③コ・メディカル各分野を超えた交流の場を提供することなどです。
 ところで、コ・メディカルは幅広い職種を含んでおり、必要とされる教育は、医学科や歯学科の簡略版ではありません。一例として、理学療法学や作業療法学の解剖学的視点は、医学科の視点とは異なります。看護学の視点とも違います。職種によって、重要とされることがそれぞれ異なるのです。したがって、その分野に最適の解剖学や生理学の授業を行い、研究を推進することが重要となります。一方、1990 年代から設立された保健学系大学の基礎系教員は、近い将来、大量に退職します。コ・メディカルの教育水準を落とさず、むしろ向上させるためには、コ・メディカル出身あるいはコ・メディカル各分野で必要とされる教育を理解した基礎系教員の育成が急務となっています。心強いことに、一部の大学では、コ・メディカル出身者が解剖学を担当するようになりました。

4.コ・メディカル形態機能学会の活動内容

 本学会は、上記の目的を果たすために、全国学術集会を毎年1 回開催し、機関誌「形態・機能」を年2回出版しています。会員数は現在二百数十名で、年会費は3000 円です。

5.入会について

 基礎系だけでなく、臨床系の方々の入会も歓迎致します。コ・メディカル発展のために、是非この学会に加わって、私たちと一緒に活動して下さるようお願い致します。入会の手続きは、このホームページに書かれていますので、どうぞご参照下さい。

私は、コ・メディカルの発展のため誠心誠意尽くす所存です。微力ではありますが、どうぞ皆様のご支援とご鞭撻をよろしくお願い申し上げます。

5)コ・メディカル形態機能学会会長代行就任のご挨拶

金沢大学医薬保健研究域保健学系看護科学領域臨床実践看護学講座
中谷 壽男

 2016年4月1日より会長代行を務めます中谷壽男と申します。川真田聖一前会長が退職とその後の事情により一年の任期を残して、会長職を辞すことになり、規約に従い役員会の承認を得て、私が1年間の会長の代行を務めることになりました。会計委員長も兼務いたします。会員の皆様のご協力を得て恙無く職務を全うしたいと思っています。宜しくお願いします。

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